ピルを使用するなら禁煙をしなくてはならない!

開発当初は配合する女性ホルモンの配合量が多い、中容量タイプのピルが避妊目的で利用されていた時代もありました。現在では配合ホルモンの研究が進みより低容量でも十分な効果を期待できる成分の開発が進みいわゆる第4世代の超低容量ピルなども実用化され、販売されています。そのため妊娠状態のつわりに似た症状や、肥満や大人ニキビなどの副作用に悩まされる音はかなり少なくなっています。
しかしながらピルの新薬などが登場し、よりスペックが高く安全性も満足できるタイプが登場している現在にあっても留意するべきリスク要因があります。それが喫煙習慣です。そこでピルを服用するときにあたっての喫煙の悪影響と近縁の必要性について検討してみましょう。

たとえ低容量ピルでも気をつけるべきなのは、血栓症のリスク上昇にあります。血栓症とは血小板などの塊が血流にのって体の各部の血管を詰まらせて閉塞させるというものです。血栓症は単に血管を詰まらされるだけでなく、深刻な合併症のリスク上昇につながります。血栓症の中でも注意するべき合併症には、心筋梗塞や脳梗塞・肺塞栓などを指摘することができます。心筋梗塞は心臓の筋肉に血流を与える冠状動脈のどこかに血栓がつまり、閉塞することで心筋の活動が障害をうけて最終的には生命にかかわることになる病気です。肺塞栓は肺の血管が血栓により閉塞し、しばしば生命にかかわることがあります。そして脳梗塞は脳内の血管に血栓が原因で閉塞し、脳細胞が死滅する病気になります。脳梗塞自体でも死亡のリスクがありますが、救命できても片麻痺などの深刻な後遺症が残ることがあるのです。

低容量ピルを服用することと、血栓症のリスク上昇する事実との間にはどのような因果関係があるのかは明らかになっていません。しかし実際に血栓症が発生し、死亡する女性も出ていることから無視できないリスク要因です。
ところで血栓症のリスクを高めるには、タバコを吸う習慣が大きく関係していることが知られています。タバコを吸うことで全身の血管が収縮するので、全身の細胞に血流を確保するために血圧が上昇することになります。高血圧は動脈硬化の悪化要因で、血管内壁が次第に狭くなっていきます。血管の内壁が狭いと小さな血栓でも容易に閉塞を生じます。低容量ピルには血栓症のリスクがたかくなるわけですが、タバコも同様のリスク要因です。そのため血栓症の発生を防止する理由で経口避妊薬の使用時には禁煙することが前提になるのです。従って仮にタバコをたしなむ方は、低容量ピルの使用時は心筋梗塞や肺塞栓などの発症を防止することを理由に禁煙を求められます。

さらに血栓が出来にくくするには、こまめな水分補給が必要です。水分補給に留意することで、血液の粘度がゆるめ血小板が凝集する事態を防止することが出来ます。
従って低容量ピルなどの使用時は血栓症リスクに対処するため、禁煙しこまめな水分補給が大切です。